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【FEH】 AIの知識を利用した常用テクニック

2020/07/11
(この記事の文字数: 13176)

タイトル画像

この記事では敵AIの知識のうち、覚えておくと飛空城等の実戦で役立つ知識とその応用例を紹介します。


はじめに

こちらの記事では私がこれまで飛空城攻略でよく使っていたAIを利用した攻略テクニックを紹介しています。

ここで紹介するテクニックは多くのAIの知識を前提としていますが、飛空城シミュレーターを使用すれば敵の動きをシミュレートして確認することができます。なので、完全に自力で攻略したいという場合を除いて、ここに書いてある知識を事細かに覚える必要はありません。攻略方法の引き出しとして大枠を覚えておき、細かい条件等は都度確認、もしくは飛空城シミュレーターに頼ればよいかと思います。

また、ボリュームの多い記事となってますので、最後のまとめだけを読み、後は目次の中から気になった例についてだけ確認するだけでも何かヒントになる情報は得られるかもしれません。何か一つでもお役に立つ情報があれば幸いです。

敵の補助発動条件を攻略に利用する

以下は敵AIの行動ロジックの大枠を示したフローチャートです。

戦闘前補助は、戦闘可能な味方がいる場合に補助スキルを実行する行動で、主に移動補助以外の補助スキルが該当します(移動補助もレアケースで発動する場合があります)。戦闘後補助は、戦闘可能な味方がいない場合に補助スキルを実行する行動で、すべての補助スキルが該当します。このフローチャートから分かるように補助を優先するのか、戦闘を優先するのかは戦闘前補助が可能かどうかで決まります。補助の発動条件は敵AIの補助発動条件に詳細を記載していますが、以下が特に覚えておきたい条件です。

覚えておきたい戦闘前補助の条件

  • 再行動、回復、応援持ちは敵に5ダメージ以上与えられる場合は補助より戦闘を優先する
    • 5ダメージに奥義ダメージは含めない
    • 勇者武器などの2回攻撃は1回分の攻撃ダメージのみ加味
  • 回復持ちは味方を一定量回復できなければ戦闘を優先する
    • ライブが5、ヒールが7、リブロー、リブロー+が8、それ以外は10

特に再行動を防ぐ目的で再行動持ちから5ダメージ受けるようにユニットを配置するテクニックは毎試合使うレベルで必須の常用テクニックです

覚えておきたい戦闘後補助の条件

  • 再行動、回復持ちは特別な追加条件なく補助を実行する(とにかく使える場合は使うという事を覚えておきたい)
  • 応援持ちは敵の攻撃範囲に入っている味方に対してのみ応援を実行する
  • 引き戻しや入れ替え、未来を移す瞳などの移動補助は移動補助を実行した結果、補助対象が攻撃を受ける敵の数を減らすことができる場合のみ補助を実行する

移動行動よりも戦闘後補助行動は優先度が高いです。そのため、戦闘後補助スキルを誘発することで、敵の移動を封じることができます。これを応用すると、応援等を誘発させ、その補助持ちに再行動を消費させることで、間接的に再行動を封じることができます。具体的な例は以降の項目で紹介しています。

戦闘前補助を行えない条件を利用して再行動を釣る例

以下の動画では4ターン目に伝承アクアから5ダメージ以上受けるラインハルトで伝承アクアを釣って応援後の伝承アルムに再行動させないようにしています。また、防御床のファはオフェリアの攻撃範囲にいますが、オフェリアはファに5ダメージ与えられないため戦闘前補助を優先して応援を実行しています。

以下の動画では3ターン目に伝承アクアから5ダメージ以上受ける総選挙リンを伝承アクアの攻撃範囲に入れることで、応援後の伝承アルムへの再行動をさせないようにしています。

戦闘前補助を誘発させて敵を釣る例

以下の動画では、3ターン目に伝承アクアをラインハルトの死の吐息で削り、かつ、伝承アクアの攻撃範囲に伝承アクアから5ダメージ以上受けるオルティナを配置しています。これにより、ミカヤの癒しの手を誘発させ、かつ、救援持ちの舞踏祭イシュタルを釣ってオルティナで受け倒しています。待ち伏せで実際にはオルティナはダメージを受けませんが、通常攻撃で5ダメージの計算になる場合は再行動より攻撃を優先して攻撃してきます

移動補助の発動を阻止して「未来を映す瞳」等による事故を防ぐ例

以下の動画では3ターン目、4ターン目に伝承ルキナの未来を移す瞳の補助対象が補助後に攻撃を受ける敵の数に変化がないように味方を配置して、未来を移す瞳の発動を阻止しています。その後、気を抜いてしまい未来を移す瞳の発動後の伝承ルキナの攻撃範囲に飛行の味方を配置したままになっていてやられてしまっていますが...

文章と動画だけでは理解が難しいと思うので画像で説明します。以下の画像の青で書いてある各マスの数字がこの動画の3ターン目で敵がプレイヤーのユニットから攻撃を受ける数になります。伝承ルキナが未来を移す瞳を実行できるのはドーマか闇ルフレだけですが、伝承ルキナが補助を実行するマスと補助対象のマスはどちらも攻撃を受ける数が0で、補助を実行しても攻撃を受ける数を減らすことができないため、未来を移す瞳を実行しません。

同様に4ターン目は次のようになり、未来を移す瞳を実行しても攻撃を受ける数が減らないので補助を実行しません。

デスしてしまった5ターン目は次のようになり、闇ルフレに対して未来を移す瞳を実行すると実行後に闇ルフレが攻撃を受ける数を5から3に減らすことができるため、未来を移す瞳を実行します。

注意点としては、この攻撃を受ける数には救援の行路や曲技飛行などテレポート系スキルの移動先の攻撃範囲は含みません。また、敵ユニットがいると本来移動できなくなり、攻撃範囲は縮小しますが、この攻撃を受ける数では敵ユニットのいるマスは移動できるマスとして計算されます。なので実際の攻撃範囲とは食い違う点は注意が必要です。

戦闘後補助の応援を誘発させて再行動を消費させる例

以下の動画では、3ターン目に伝承エフラムが補助可能な浴衣ミカヤ、リリーナを伝承リーフの攻撃範囲内に入れてターン終了することで、伝承エフラムの応援を誘発し、浴衣ミカヤの再行動を消費させて敵の移動範囲拡大を防いでいます。 

図にすると、以下の画像の青枠の範囲が自軍の攻撃範囲になります。この範囲内のリリーナと浴衣ミカヤが戦闘後補助としての応援対象になる条件を満たすため、伝承エフラムは移動より応援を優先して実行します。応援を実行するマスは攻撃を受けないマスが優先なのでその場で応援します。伝承エフラムの応援後、伝承エフラムは再行動を受ける条件を満たすので浴衣ミカヤの再行動を受けますが、まだ応援可能な味方がいるので再び応援を行います。このように応援を誘発することで再行動を応援持ちに消費させ、攻撃範囲の拡大に使わせないよう制御することができます。

example

特に2距離攻撃の騎馬はその攻撃範囲の広さから簡単に敵の応援を誘発することができるのでこのテクニックを使うのに重宝する兵種です。

他にもいくつか例も挙げます。

以下の動画では、3ターン目にラインハルトの攻撃範囲内にサザや伝承アルムを入れておくことでターン開始時にオフェリアに大応援を実行させ、伝承アクアの再行動をオフェリアで消費させることで敵の移動範囲拡大を防いでいます。

こちらも図にすると味方の範囲は青枠の範囲になります。ここで伝承アルムとサザをこちらの攻撃範囲内に入れていない場合はオフェリアが先に大応援を実行してくれず、移動が先に実行されてしまうことになります。移動後の敵に再行動されると攻撃範囲が拡大して攻撃を受けてしまう可能性がありますが、大応援を誘発しておくことで確実に攻撃を避けることができます。

以下の動画は少し応用的ですが、4ターン目にエリーゼを敵陣に配置してターン終了しています。こちらのユニットの攻撃範囲内にいる敵に対してオフェリアがその場で大応援を実行して、そのオフェリアにシルヴィアがその場で再行動することが事前にわかりました。エリーゼが攻撃を受けるマスはシルヴィアのいるマスだけですが、行動終了したシルヴィアがいるので結果的に誰もエリーゼを攻撃できずに敵ターンが終了します。

戦闘後補助の回復を誘発させて再行動を消費させる例

以下の動画では、3ターン目に雷の塔、4ターン目に死の吐息のダメージによりロキの回復行動を誘発させ、オリヴィエの再行動をヒーラーに消費させて敵の攻撃範囲拡大を防いでいます。アタッカーに死の吐息をつけておくとこのテクニックが使い易いので重宝しています。

以下の動画では、2ターン目にラインハルトの死の吐息のダメージによりヴェロニカの回復行動を誘発させ、子供アクアの再行動をヴェロニカに消費させ、敵の攻撃範囲拡大を防いでいます。

敵の移動順を攻略に利用する

敵の移動順は以下の優先度で決まります。上の(数字の小さな)条件から評価してゆき、優劣が付かない場合、下の条件を評価して優先度を決めます。

  1. 補助スキルなし > 補助スキルあり
  2. 近距離ユニット > 遠距離ユニット > 武器なしユニット
  3. 最も近い敵への距離が短いほど優先
  4. 編成順が手前(左側のスロット)なほど優先

誰から動き出すのか(誰が再行動されるのか)で敵の攻撃範囲が変わるので、安全な配置を行う上では必須の知識になります。この知識がある方が組んだ防衛では補助を外すなどして攻撃力の高いユニットが優先的に動くように仕込まれていたりします。

移動順を読んで味方を安全な位置に配置する例

以下の動画では3ターン目、浴衣ミカヤを伝承アクアで受け倒した後、近距離ユニットである飛行オリヴィエが遠距離ユニットであるユンヌより先に移動することがわかったので、再行動は発生しないと予想して味方を配置しています。

1マス移動重装を利用して再行動を消費させる例

以下の動画では3ターン目に近接で最も敵への距離が近いドーマが一番先に動き、移動後に伝承アクアが再行動する事が予想できたので、雷の塔、死の吐息でドーマの重装のブーツを無効化し、1マス移動のドーマを利用して伝承アクアの再行動を消費させ、敵の攻撃範囲拡大を防いでいます。近接重装は2マス移動の手段を封じてしまえば再行動を消費させるのに利用できることが多いので、天シーズンでドーマがいる場合は一度確認してみると良いかと思います。アタッカーに死の吐息を装備させているとこのテクニックが使い易いです。

以下の動画では、3ターン目に補助なしのアルム、応援持ちの総選挙ロイであることから以下の順序で動くことを予想して受けキャラを配置しています。

  1. 敵軍で誰も補助資格がなく、攻撃できるユニットもいないので移動行動に遷移
  2. 最も敵への距離が近くて、補助のないアルムが移動優先度が最も高いため、最初に移動
  3. アルムが移動したことにより、総選挙ロイが戦闘後補助の発動条件を満たし、応援を実行
  4. 総選挙ロイが応援したことにより、ニニアンが戦闘後補助の発動条件を満たし、総選挙ロイを再行動

このように移動順と補助の発動条件が分かると、敵の本当の攻撃範囲が分かります。このケースでは総選挙ロイ再行動後の攻撃範囲に総選挙ロイを受けられるリリスを配置しておくことで安全に受けることができました。

移動順、移動先を読んで、救援持ちの再行動を釣り倒す例

やや応用的なテクニックになりますが、敵の再行動ユニットが救援持ちである場合、救援を利用して攻撃の届かない再行動を釣り倒すことができる場合があります。以下の動画では、ペトラ、カゲロウが応援持ち、マリアベルが補助なしでした。3ターン目にバレンタインロイの攻撃範囲にペトラがいますが、この状態だと敵軍で誰も戦闘後補助の条件を満たしていないので移動が実行されることになります。移動優先度は補助なしのマリアベルが最も高いのでマリアベルが最初に移動することになります。HP50%以下のマリアベルの移動先が事前に予想できるので、救援持ちの伝承アクア、ユンヌをバレンタインロイで受け倒せるよう配置して攻略しています。

このテクニックには注意点があります。正確な移動先の計算には「追跡対象」を計算しなければいけませんが、「追跡対象」の計算はかなり複雑であるため手動で行うのが現実的ではありません。この動画の例では、味方の誰がマリアベルに追跡されても成立するように味方を配置することで「追跡対象」の計算を行わずに済んでいますが、正確な計算が必要になってしまう場合は計算ミスのリスクが高いのでお勧めできません。ちなみに追跡対象の計算は敵AIの移動マス優先順位に記載していますので長考や計算ミスのリスクを前提としていいのであれば、こちらに記載の計算式で計算可能です。

敵の補助順を攻略に利用する

補助スキルの実行順序は以下の優先度で決まります。上の(数字の小さな)条件から評価してゆき、優劣が付かない場合、下の条件を評価して優先度を決めます。

戦闘前補助の場合

  1. 移動補助以外の補助スキル(再行動、応援、回復等)が優先
  2. 武器を装備していないユニットが優先
  3. 最も近い敵への距離が遠いほど優先
  4. 編成順が手前(左側のスロット)なほど優先

戦闘後補助の場合

  1. 補助タイプで以下の優先度
    • 武器なし再行動 = 武器なし回復系 = 武器なしレスト = 武器なし自己犠牲回復系(献身等) > 再行動 = 回復系 = レスト > 武器なし応援 > 自己犠牲回復系 = 応援 > 武器なし移動補助 > 移動補助
  2. 武器タイプが杖、もしくは癒しの手は優先(ヒーラーのみの比較条件)
  3. 最も近い敵への距離が遠いほど優先
  4. 編成順が手前(左側のスロット)なほど優先

いわゆる応援トラップのような補助行動後のユニットが再行動されることで、攻撃範囲が拡大するように組まれている防衛はよくあります。この知識と以降の項目で説明する補助対象の条件を知っていると敵の攻撃範囲を事前に予想することが可能になるため、味方を安全な位置に配置するために必須の知識になります。

補助順を読んで致命的な攻撃を避ける例

以下の動画は補助資格の評価も利用していて少し複雑ですが、2体いる伝承アクアのどちらが先に再行動を実行するのかがファへの距離で決まるので、その行動順を前提に剣ラインハルトからファへの致命的なダメージを避けています。

以下に詳しく解説します。

  1. 剣ラインハルトが攻撃の応援持ちなのですが、剣ラインハルトの攻撃範囲に5ダメージ以上受ける闇カムイを入れることで応援を防止しています
  2. 剣ラインハルトが応援できないので先にオフェリアの攻撃の大応援が実行されます
  3. パニック状態の剣ラインハルトは大応援によって入った攻撃の強化が弱化となって闇カムイにダメージを与えられなくなります
  4. 本来ならここで剣ラインハルトは応援するのですが、味方は全員攻撃の大応援により強化が入っている状態で、剣ラインハルトは応援できなくなっています
  5. ここで、伝承アクアが再行動を行うのですが、補助行動順は最も近い敵への距離が遠い順なので、オフェリアに再行動するのがファの隣の伝承アクアでなく、剣ラインハルトの隣の伝承アクアになります

これらが事前にわかり、剣ラインハルトがファに攻撃できる状態にならなことが予想できたため、闇カムイとファを動画の位置に配置しました。

敵の攻撃順、攻撃対象優先度を攻略に利用する

敵の攻撃順は以下の優先度で決まります。上の(数字の小さな)条件から評価してゆき、優劣が付かない場合、下の条件を評価して優先度を決めます。

  1. 戦闘勝利 > 引き分け > 負け
  2. 以下のスキルを持ち、敵の守備魔防のいずれかを2以上デバフできる攻撃者が優先。複数いる場合は以下の順で優先
    1. フリズスキャルヴ(ヴェロニカの武器)
    2. 盗賊の暗器、秘毒の暗器(vs歩行)、猫の暗器(vs魔法)、守備か魔防を下げる~封じスキル
  3. 敵を不利な状態にする以下のスキル(最新スキルに追従してないので注意)を装備していれば優先
    • ペイン、パニック、フラッシュ、トリレンマ、ローローの斧、怪物の弓+(錬成あり)、ゴーストの魔導書+(錬成あり)、死神の暗器、蛇毒、恐慌の幻煙
    • 蛇毒、恐慌の幻煙は戦闘に負ける場合は優先されない
  4. 以下の式で計算されるダメージ率が高い攻撃者が優先
    • [与えるダメージ] * 3 - [受けるダメージ]
    • ここで計算されるダメージはHPの変化量を表す(敵のHPを超える分のダメージは加味されない)
    • 回復はマイナスダメージとしてカウント
    • 範囲奥義はメインターゲットへのダメージのみ[与えるダメージ]に加算する
  5. 移動範囲の広い攻撃者が優先(基本は騎馬 >歩行=飛行>重装だが、重装の行軍やグラビティなどの移動量変化も加味される)
  6. 戦闘後に敵の奥義カウントを増加させることができる攻撃者が優先(要するに敵の奥義を発動させるか、キャンティの杖などで奥義カウント戻せる攻撃者が優先)
  7. 編成順が後ろ(右側のスロット)な攻撃者ほど優先

ほとんどの場合は4番の条件までで攻撃順が決まるので、4番の条件までは覚えておきたい知識です。攻撃順は複数の敵を受けるようなシチュエーションで生存するか否かを分ける重要な知識になる場合があります。特に2、3のデバフ系の武器持ちが優先して攻撃してくる条件はよく必要になるので覚えておきたい知識です。

以下は敵の攻撃対象の決定優先度です。

  1. 戦闘勝利 > 引き分け > 負け
  2. 以下のスキルを持ち、敵の守備魔防のいずれかを2以上デバフできる対象が優先。複数いる場合は以下の順で優先
    1. フリズスキャルヴ(ヴェロニカの武器)
    2. 盗賊の暗器、秘毒の暗器(vs歩行)、猫の暗器(vs魔法)、守備か魔防を下げる~封じスキル
  3. 以下の式で計算されるダメージ率が高い対象が優先
    1. [与えるダメージ] * 3 - [受けるダメージ]
    2. ここで計算されるダメージはHPの変化量を表す(敵のHPを超える分のダメージは加味されない)
    3. 回復はマイナスダメージとしてカウント
    4. 範囲奥義はメインターゲットへのダメージのみ[与えるダメージ]に加算する
  4. 戦闘後に敵の奥義カウントを増加させることができる対象が優先(要するに敵の奥義を発動させるか、キャンティの杖などで奥義カウント戻せる攻撃者が優先)
  5. 編成順が後ろ(右側のスロット)な対象ほど優先

これもほとんどのケースは3までで決まるので、3までは覚えておきたい知識です。パニック等の後の戦闘が不利になる攻撃を受けキャラ以外の味方に受け流す場合に重宝する知識です。最近はパニック持ちの攻撃と速さがものすごく盛られていて囮受けできない場合も多いですが...

パニックを受け役以外の味方に受け流す例

受け中心の攻略を行う場合は耐久の低い味方を囮にして受け役がパニックを貰うのを避けるテクニックは割と使うことが多いです。以下の動画では敵のパニックを、受け役であるノノが受けないよう、ノノよりダメージ率の高いエイルを囮にしてエイルにパニックを受け流しています。その後、敵が壁破壊できることを忘れていてやられてしまっていますが...

敵の補助対象の優先度を攻略に利用する

敵AIの補助対象の優先順位に記載の条件を知っていると、敵が誰に補助を実行するのかが読めるので、敵の攻撃範囲の予想や、それを前提とした安全な味方の配置をする上で重要な知識です。以下に特に覚えておきたい条件を抜粋します。いずれも上の(数字の小さな)条件から評価してゆき、優劣が付かない場合、下の条件を評価して優先度を決めます。

再行動対象の優先度

  1. 敵の攻撃範囲内にいる味方を優先
  2. HPを除くステータス合計値(強化、弱化加味。戦闘時のみ影響する強化、弱化は除く)が高い味方ほど優先
  3. 編成順が後ろ(右側のスロット)な味方ほど優先

応援対象の優先度

  1. 強化が入る数値が大きい味方ほど優先(例えば、強化+6、弱化-7の味方に一括した場合は弱化-7が消えて強化+7となるので差分の+8でカウント)
  2. 最も近い敵への距離が近い味方ほど優先
  3. HPを除くステータス合計値(強化、弱化加味。戦闘時のみ影響するものは除く)が高い味方ほど優先
  4. 編成順が後ろ(右側のスロット)な味方ほど優先

回復対象の優先度

  1. 回復量が多いほど優先
  2. HPを除くステータス合計値(強化、弱化加味。戦闘時のみ影響するものは除く)が高い味方ほど優先
  3. 編成順が後ろ(右側のスロット)な味方ほど優先

レストトラップを攻略するためにレストの条件についても知っておくとよいですが、レストについては飛空城レストトラップ防衛の解説に詳しく記載しているので、こちらを参照してください。

ヒーラーの回復対象を読んで再行動を釣り倒す例

以下の動画では、3ターン目に雷の塔のダメージが入った後、ピクニックジェニーの回復対象がステータス合計値の高いクリスマスセシリアであることが事前にわかりました。雷の塔によってHP50%以下になったピクニックジェニーの補助実行マスを予想し、遠くにいる救援持ちの伝承アクアを総選挙リンで釣って倒しています。

敵の移動マスの優先度を攻略に利用する

以下は敵が移動する時の移動先のマスの優先度です。上の(数字の小さな)条件から評価してゆき、優劣が付かない場合、下の条件を評価して優先度を決めます。

  1. ユニットから追跡対象への距離が最も近いマス
  2. 防御地形
  3. 攻撃を受ける敵の数が最も少ないマス
  4. 移動にテレポート(救援の航路や曲技飛行など)を要するマス
  5. 追跡対象の対角線上に近いマスほど優先(対角線は移動タイプや障害物を無視)
  6. 飛行地形(山や池など) > 森 > 溝 ≧ 通常地形(騎馬は 溝 > 通常地形、その他は 溝 = 通常地形)
  7. 移動マス数が最も少ないマス
  8. 下より上のマスが優先
  9. 左より右のマスが優先

移動先のマスがわかると、移動後の再行動により攻撃範囲が拡大する場合などでも敵の攻撃範囲がわかるので味方を安全な位置に配置する上で役に立つ知識です。移動先のマスを決定する前に、敵の追跡対象の計算があります(敵AIの移動マス優先順位に計算式を記載しています)。別の項目でも書きましたが、追跡対象の計算はとても複雑で、計算ミスのリスクが高いので、圧倒的にダメージ差がある場合を除いては手動で正確な計算するのは現実的ではないのでお勧めしません飛空城シミュレーターを使うと追跡対象の計算ができるのでツールに追跡対象の計算を頼るか、追跡対象候補の誰を追跡したとしても来てほしいマスに移動することが分かる場合のみに利用することをお勧めします。以下に例を示します。

敵の移動先のマスを読んで攻撃を避ける例

以下の動画では、3ターン目に敵の移動先を読んで味方を配置しています。例えば、正月アルフォンスは追跡しているオルティナに最も近いマスのうち、攻撃を受ける敵の数が少ないマスに優先的に移動するため、ラインハルト等の攻撃範囲に移動してほしくないマスを含めておくと、正月アルフォンスが再行動されてもオルティナが攻撃を受けないようにすることができます。

まとめ

以下に、特に覚えておきたい敵AIの行動条件のみを簡易的にまとめます。短くまとめるために主要でない条件を端折ったり、正確性に欠ける表現を用いている点についてはご了承ください。

補助発動条件

敵の再行動や未来を移す瞳などの強力な補助行動を封じたり、敵の攻撃範囲を抑えるために特によく使う超重要な知識。

  • 5ダメージ与えられる敵は補助を使えない
    • 再行動を封じることができる
  • こちらの攻撃範囲に入っていない敵には応援は使えない
    • 逆に攻撃範囲に入れておくと応援使ってくれる
  • 移動補助は補助対象が攻撃を受ける敵の数を減らすことができる場合だけ使用する
    • 味方の配置によって未来を移す瞳等を使わせないようにできる

(敵AIの補助発動条件に詳細な条件を記載)

移動順

敵の攻撃範囲を予想するのに必須の知識。

  1. 補助なしが最優先
  2. 遠距離ユニットより近距離ユニットが優先
  3. 敵への距離が近いユニットが優先

(敵AIの行動順序に詳細な条件を記載)

補助順

敵の攻撃範囲を予想するのに覚えておきたい知識。

  1. 再行動や武器なしは高優先度
  2. 敵からの距離が遠いユニットが優先

(敵AIの行動順序に詳細な条件を記載)

攻撃順や攻撃対象

複数の攻撃を受ける、もしくは一部の敵の攻撃を受け役以外に受け流す場合に覚えておきたい知識。

  1. 戦闘結果が最優先(勝利 > 引き分け > 負け)
  2. デバフ系の武器優先
  3. ダメージ率(HPの変化量)が高い攻撃者が優先

(敵AIの行動順序に詳細な条件を記載)

補助対象の優先度

敵の攻撃範囲を予想するのに覚えておきたい知識。

  • 再行動
    1. 敵の攻撃範囲内の味方を優先
    2. HPを除くステータス合計値が高いユニット優先
  • 応援
    1. 応援による強化値が高いユニット優先
    2. 敵に近いユニット優先
    3. HPを除くステータス合計値が高いユニット優先
  • 回復
    1. 回復量が多いほど優先
    2. HPを除くステータス合計値が高いユニット優先

(敵AIの補助対象の優先順位に詳細な条件を記載)

移動マス

敵の再行動後の攻撃範囲を予想するのに役に立つ場合がある知識。

  1. 追跡対象に近いマス優先
  2. 防御地形優先
  3. 敵の攻撃を受ける数が少ないマスを優先

(敵AIの移動マスの優先順位に詳細な条件を記載)


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