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【FEH】ω超英雄と通常超英雄のガチャ確率比較と考察

2021/01/02
(この記事の文字数: 6294)

訂正: 赤と青は★4ピックアップの都合で「聖なる夜の奇跡」と比較すると正しい結果が得られないことが分かったので、赤と青だけ「平常心の極意」の超英雄との比較に置き換えました。

2021年1月1日から始まった召喚イベント「新年特別・ω超英雄召喚」が今までにない特殊な形式のガチャで、下手に手を出して痛い目を見てしまったので、事後になってしまいますが、今後同じ過ちを繰り返さぬよう、このガチャの確率について分析しておこうと思います。

一番気になるポイントとしては、新しい超英雄が引ける確率はどう変化したのかというところです。ω超英雄召喚イベントの確率を通常の超英雄召喚イベントである「聖なる夜の奇跡」ガチャと比較する事でこれを調べてみました。


調査方法

確率の統計調査は「新年特別・ω超英雄召喚」のガチャシミュレーター「聖なる夜の奇跡」のガチャシミュレーター「伝承英雄 煌炎の盟主リリーナ」のガチャシミュレーター「平常心の極意」のガチャシミュレーターを使用して行いました。この記事に掲載している統計情報はすべて1万回分のシミュレート結果の平均を取ったものです。

基本的には「新年特別・ω超英雄召喚」と「聖なる夜の奇跡」の比較ですが、★4ピックアップの都合で赤と青だけ「平常心の極意」の超英雄と比較しています。

また、この記事で掲載しているグラフはすべて、横軸が消費オーブ数、縦軸が1万回中目標数のピックアップを引けた割合になります。

★5自体はどのくらい出やすくなっているのか?

まず、キャラを問わず★5がどの程度出やすくなっているのかを確認しました。以下のグラフはω超英雄、通常の超英雄、伝承英雄の召喚イベントでキャラを問わず、何かしらの★5が10体引けるまでのオーブ数を示しています。

見て分かる通り、伝承英雄とほぼ変わらぬ曲線になりました。★5率としては伝承英雄と同じと考えて問題なさそうです。ほんのわずかにω超英雄の方が確率が高いですが、これは伝承英雄は確率上昇のリセットが毎回行われるのに対して、ω超英雄は通常★5が出た時に1%しか確率が戻らない点が影響しているのではないかと思います。

グラフで比較してみると、★5率としては通常の超英雄召喚イベントに比べてかなり高い事が分かります。通常の超英雄では★5が10体獲得できるオーブ数の期待値は580オーブ程度であるのに対して、ω超英雄や伝承英雄召喚イベントでは460オーブ程度です。

狙った新英雄を1体獲得するのにかかるオーブ数

まず、ω超英雄と通常の超英雄それぞれについて、狙ったピックアップキャラの色を1色狙いで引いた時に、そのピックアップキャラを1体獲得できる確率をグラフ化しました。

以下が「新年特別・ω超英雄召喚」で特定のピックアップを1体獲得できる確率になります。

青の正月ベロアだけややピックアップ獲得率が高くて、その他はほぼ同じであることが分かります。1色引きで正月ベロアを1体獲得できるオーブ数の期待値はおおよそ160オーブ程度、その他の色は185オーブ程度になります。正月ニシキは★4排出を含めれば42オーブ程度です。

以下は通常の超英雄召喚イベントで狙ったピックアップを1体獲得できる確率です。

通常の超英雄は青の忍者ナバールだけやや高めで、ω超英雄と相対的には似たような曲線である事が分かります。1色引きで1体獲得できるオーブ数の期待値は青が156オーブ、緑が170オーブ程度、無色が175オーブ程度、赤が179オーブ程度です。この時点でω超英雄の方はすべての色で新英雄を獲得できるオーブ数の期待値が下がっていることが分かります。後の項目でこれらをグラフで比較します。

新英雄10凸にかかるオーブ数

次に狙ったピックアップキャラを10凸できる(11体獲得できる)確率をグラフ化しました。こちらも同様にピックアップキャラの色を1色狙いで引いた場合の確率になります。

以下が「新年特別・ω超英雄召喚」で特定のピックアップを11体獲得できる確率です。

1体獲得できる確率と同様に、青だけが確率高めで、その他の色は緑だけやや高いですが、大体似たような割合になっています。1色引きで正月ベロアを10凸できるオーブ数の期待値は1695オーブ程度、緑の正月ピアニーが1890オーブ程度、赤と無色が1970オーブ程度になります。正月ニシキは★4排出を含めれば430オーブ程度です。赤の★5が他の色より少しでにくいのは★4ピックアップがあることが影響していると思われます。

以下は通常の超英雄召喚イベントで狙ったピックアップを11体獲得できる確率です。

青の忍者ツイハークだけが確率高めで、その他の色はほとんど同じ確率です。1色引きで青のピックアップを10凸できるオーブ数期待値は青が1620オーブ程度、緑が1780オーブ程度、無色が1800オーブ程度、赤が1870オーブ程度です。

通常の超英雄召喚イベントとの確率比較

次に前の項目で割り出した確率をω超英雄と通常超英雄で色毎に比較してみます。

赤ピックアップの比較

以下は1色狙いで正月ニシキ、忍者ツイハークを1体引ける確率を比較したグラフです。

1体引くために必要なオーブ数の期待値は通常の超英雄で179オーブ程度だったのが、ω超英雄では185オーブ程度に増えています。通常の超英雄よりややピックアップが出にくくなっています。ただし、★4ピックアップの出やすさは変わらないようです。

以下は11体引ける確率を比較したグラフです。

10凸できるオーブ数の期待値は通常の超英雄が1870オーブだったのに対して、ω超英雄では1970オーブに増えています。正月ニシキは★4でも排出されているので実際は安く済みますが、★5だけで10凸しようとした場合は、単純に期待値を比較すると通常の超英雄より約100オーブほど多くオーブが必要になります。

青ピックアップの比較

以下は1色狙いで正月ベロア、忍者ナバールを1体引ける確率を比較したグラフです。

ほとんど変化は見られませんが、1体引くためのオーブ数期待値は、通常の超英雄で156オーブだったのに対して、ω超英雄では160オーブになり、ほんの少しだけ上がっています。

以下は正月ベロア、忍者ナバールを11体引ける確率を比較したグラフです。

10凸できるオーブ数の期待値は通常の超英雄が1620オーブ程度だったのに対して、ω超英雄では1695オーブ程度になっており、75オーブほど増えています。

緑ピックアップの比較

以下は1色狙いで正月ピアニー、クリスマスベルナデッタを1体引ける確率を比較したグラフです。

1体引くために必要なオーブ数の期待値は通常の超英雄で170オーブ程度だったのが、ω超英雄では185オーブ程度に増えています。通常の超英雄よりややピックアップが出にくくなっています。

以下は正月ピアニー、クリスマスベルナデッタを11体引ける確率を比較したグラフです。

10凸できるオーブ数の期待値は通常の超英雄が1780だったのに対して、ω超英雄では1890オーブに増えています。10凸しようとした場合は、単純に期待値を比較すると通常の超英雄より約110オーブほど多くオーブが必要になります。

無色ピックアップの比較

以下は1色狙いで正月プルメリア、クリスマスセフェランを1体引ける確率を比較したグラフです。

1体引くために必要なオーブ数の期待値は通常の超英雄で175オーブ程度だったのが、ω超英雄では185オーブ程度に増えています。通常の超英雄よりややピックアップが出にくくなっています。

以下は正月プルメリア、クリスマスセフェランを11体引ける確率を比較したグラフです。

10凸できるオーブ数の期待値は通常の超英雄が1800オーブ程度だったのに対して、ω超英雄では1970オーブ程度に増えています。10凸しようとした場合は、単純に期待値を比較すると通常の超英雄より約170オーブほど多くオーブが必要になります。

通常の超英雄召喚イベントとの偏り具合の比較

以下は色毎のω超英雄のピックアップと通常の超英雄のピックアップが引けた数の変動係数の比較です。変動係数が少ないほど獲得数に偏りが少ないという事になります。

どの色も450オーブ近くから変動係数が上昇して、その後、通常の超英雄よりもやや高い状態で安定した曲線になっています。このような曲線になる理由はよく分かりませんが、全体的にややω超英雄の方が変動係数が大きいです。極端な差はないので体感できるほどではないとは思いますが、通常の超英雄より、ω超英雄の方が少しだけ偏りが大きい(ピックアップの出現数が期待値通りになりにくい)事が分かります。

比較結果まとめ

1色引きで獲得できるオーブ数の期待値は以下のように変化しました。

1体確保:179→185(+6)
11体確保: 1870→1970(+100)
1体確保: 156→160(+4)
11体確保: 1620→1695(+75)
1体確保: 170→185(+15)
11体確保: 1780→1890(+110)
無色
1体確保: 175→185(+10)
11体確保: 1800→1970(+170)

要約すると通常の超英雄からω超英雄になると、以下のような変化があります。

  • すべての色で新英雄ピックアップはやや出にくくなっている
    • 1体確保は4~10オーブ程度多くかかるようになっている
    • 10凸しようとすると75~170オーブ程度多くかかるようになっている
  • ω超英雄の方がほんの少しだけ獲得数が期待値通りになりにくい
  • その代わり、★5獲得数の期待値だけで見れば伝承英雄と同じくらい高い

結局ω超英雄ってどうなの?

要するにω超英雄は通常の超英雄と比較して以下のメリット、デメリットがあります。

  • ★5獲得数の期待値は大きく上昇
  • 新英雄獲得数の期待値やや減少

新英雄の獲得数だけで見ると、通常の超英雄よりも少し獲得しにくくなっている点をどう捉えるかで意見は分かれそうです。

否定的な見方

お目当ての新英雄以外の★5にオーブを消費する価値がないと考えれば、このガチャ形式はデメリットしかないです。特に昨年の正月超英雄を既に10凸していて、目的の新英雄と色が被っている人にとってはかなり引くのをためらうでしょう。

私も今のところ緑1色狙いで300オーブ弱使って目的の比翼ピアニーが1体も引けず、すり抜けや正月レテが7体出た状態なので、このすり抜け7体と比翼ピアニーを交換してほしいくらいにはがっかりしています。

ただし、これがもし通常の超英雄だった場合に目的の★5が出ていたかと考えると、300オーブで緑の新英雄が引ける確率はω超英雄で83%ほどであるのに対して、通常の超英雄では84%程度なので、おそらく出ていないです。そもそも、超英雄召喚イベントというもの自体がピックアップを引ける確率が低いので、客観的に見ればガチャ形式の変化の影響ではなく、単に運が悪かっただけという見方が妥当ではないかと思います。実際に出たのはスルト、ジル、サイリ、スー、レテ×3の7体だったのですが、これが通常の超英雄だったとしても、スルト、サイリ、スーの3体とかそんな結果になっていたんじゃないかと思います。

ただし、青以外の新英雄を10凸しようとした場合、75~170オーブほど多くかかってしまうのは無視できないデメリットであると思います。実際は偏りが大きいので、運でこのくらいのオーブ差は簡単に覆ってしまいますが、それでも平均でこれだけの差が出るのは無視できないです。

また、そもそもFEHのガチャの選出方式が、検証に使ったガチャシミュレーターのような一様な乱数による選出方式に比べて、偏りが大きく生じる方式である可能性があります。その場合、特定の人には正月レテばかり出る、特定の人には比翼ピアニーばかり出るという事が起きやすくなってしまいます。そうなると、ある人には高い確率で、ある人には低い確率で比翼ピアニーが出るので、確率詐欺になってしまいかねませんが..

肯定的な見方

実際のガチャもこの検証通りの確率である前提で考えれば、少しだけ新英雄が出にくい代わりに★5自体はかなり多く獲得できるガチャであると言えます。10凸を目指さなければ新英雄も通常の超英雄召喚イベントとほとんど変わらない確率で出る、プラスで通常の★5や昨年の正月超英雄も獲得できるガチャと考えると、かなりおいしいガチャではあります。

新英雄の出にくさの度合いをほとんど通常の超英雄と変わらない、と捉えることができれば、このような感じで肯定的に見ることができます。

個人的な考え

検証した確率ベースで冷静な視点で見れば、通常の超英雄よりは旨味のあるガチャだと個人的には思います。10凸を目指す場合も10凸までのオーブ数は少し多くかかりますが、その分、他の★5をかなり多く入手できます。

ただし、普通に見たら旧キャラと抱き合わせで新英雄を出にくくしているようにしか見えないので、この形式はネガキャンを増幅させる要因になっていると思います。仮に運営が良心を持ってこの形式を採用していたとしても、Twitterの反応を見る限り、そう思う人は少ないです。また、すり抜け祭になった人は心理的に運営のせいにしやすいですし、すり抜けがたくさん並ぶガチャ結果画像はネガキャンアイテムとしての効果抜群なので、商売としては失敗していると思います。

そもそもになってしまいますが、超英雄召喚イベントそのものが、狙った★5を獲得するのが難しい排出率であるというのは昔からの話です。私は過去に超英雄でほしいキャラを狙ってろくに入手できた事がないので、途中から超英雄は基本スルーして伝承や神階で引くスタンスに変更していました。今回、確率を分析して通常の超英雄よりおいしいと思って引いてしまいましたが、新英雄の出現確率については別に上がっている訳ではないので、自分のスタンスに矛盾する行動をとっていたことに後から気づきました。

根本的な話になってしまうのですが、ω超英雄とかの話以前に、超英雄召喚イベント自体の新英雄の入手しづらさがかなり問題だと思います。

そしてすり抜けの質の低さ。正直、今更スルトくらいの世代(2018年リリースとか)のキャラが出るとがっかりしてしまいます。素材としてみれば価値はあるのですが、素材のためにお金を使いたいとは思っていないので..

以下のアップデートをしてくれたら安心して引けるんですが、多分もうよっぽどのことがないとこの排出率の超英雄召喚は回さないと思います。

  • 旧世代英雄を通常★5から取り除くガチャ整理
  • 新英雄と同様に40回召喚で1体貰えるようにする

後者の天井だけでも対応したら、もっとガチャが回るような気がするんですが、それについては、新英雄で天井を導入した前後の売り上げがどう変化したのかを運営側が一番よく把握しているはずなので、それを踏まえて天井を設けないということは、それなりの理由があるのでしょう。

根本的な話に関しては、利用者としてはご意見を送る事くらいしかできないので、個人的な結論は、超英雄ガチャはそもそも欲しいキャラがろくに出ないから気軽に手を出すべからず!で検証を終えたいと思います。


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