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【FEH】ガチャ単価や排出率を他のスマホゲーと比較してみた

2021/05/16
(この記事の文字数: 6438)

 

FEHの良い点のアンケート調査結果(2021年4月)で「配布オーブの多さ」が多く挙げられていました。また、FEHの不満点のアンケート調査結果(2021年4月)ではガチャで狙ったキャラが引きにくい、オーブの価格が高すぎるという不満が多く挙げられていました。

これらについて、他のスマホゲーと比べてみた時、FEHは本当に無料配布オーブが多いのか、狙ったキャラが確保しにくいのか、価格設定は高すぎるのかを調査してみました。

注意点

最初に注意点です。いくつかのアプリを比較していますが、私自身はこれらの中のごく一部のアプリしかプレイしておらず、ほとんどはweb上で調べた情報に基づいて比較しています。よって、誤りや妥当性のない比較をしてしまっている部分があるかもしれません。もし、そういった事に気づかれた方がいたらぷあーと@FEH までご連絡いただけると非常に助かります。

年間無料配布石数とガチャ回数の比較

最初に「FEHの無料配布オーブ数が多い」という話が本当なのかを調査します。

以下はいくつかのスマホゲーの2020年の無料配布石数と、それによって可能なガチャ回数です。

アプリ 年間配布石 ガチャ回数
FEH
オーブ×4009
801~1002
(平均901)
(4009÷20×4or5)
FGO
  • 聖晶石×1522
  • 聖晶片×2260
    (聖晶石×322分)
  • 呼符×233
847
(1844÷3+233)
モンスト
オーブ×4182
836
(4182÷5)
白猫プロジェクト
ジュエル×17758
781
(11×17758÷250)
ドラクエウォーク
ジェム×122360
407
(122360÷300)

無料配布数は以下の参考サイトを参考にさせていただきました。

ドラクエウォークはキャラクターではなく装備品ガチャという性質もあってか少し控えめな配布数になっています。その他はどのゲームもそこまで極端な差はありません。FEHは召喚する色を限定すると消費オーブ数が増えますが、すべての召喚を1体ずつ引いたとしても最低801回は無料召喚が可能です。間を取って901オーブとすると、ガチャを引ける回数だけで言えば、これらのゲームの中ではトップの配布量になります。

  1. FEH(901回分)
  2. FGO(847回分)
  3. モンスト(836回分)
  4. 白猫プロジェクト(781回分)
  5. ドラクエウォーク(407回分)

ただし、各ゲームには配布石の他に、各ガチャイベントに対して一定の制約の上で無料ガチャを引ける仕組みがあったります。例えば、FEHでは2020年に大体以下の160回以上の無料ガチャがありました。

  • 初回無料召喚×80
  • 無料召喚チケット×80以上([新英雄ガチャ13+復刻3]×5枚+α)

こちらのサイトによると、白猫プロジェクトでは2020年に使用期限のある武器ガチャチケットが2480枚配布されたようです。

このような無料ガチャの種類はゲームによって様々です。特定のガチャのみ専用だったり、期間限定だったりと制約も様々で、各ゲームの無料ガチャの価値を比較するには、各ゲームへの深い知識が必要になります。私はこれらのゲームの中でFEHしかプレイしていないので、ゲーム間の無料ガチャの優劣については比較できません。

それらを除く、無料配布石の数だけの比較で言えばFEHの無料配布オーブ数は相対的に多いと言えます。

また、蛇足ですが、以下はFEHとモンストの過去の月毎の配布オーブ数をグラフ化したものです。

こちらがFEHの配布オーブ数の推移です。(参考にしたサイト: https://feheroes.fandom.com/wiki/Orb_distribution)

こちらがモンストの無料配布オーブ数の推移です。(参考にしたサイト: https://altema.jp/monsuto/orbmuryou)

FEHとモンストの配布オーブ数を比べると、FEHのオーブ数がとても安定している事が分かります。モンストでは配布量が著しく多い月の後に著しく配布量が減ったりと、乱高下が激しいですが、FEHではそういった傾向も見られず、2019年からずっと300~400オーブ程度の配布量で安定しています。

このグラフから、FEHは他のゲームに比べて将来のオーブ数が見積もりやすい、ガチャの計画が立てやすいゲームと言えるでしょう。

この項目の内容をまとめておきます。

  • どのガチャにも使用できる配布石だけで言えば、FEHは他のゲームに比べて比較的多い
  • 石消費以外で引ける無料ガチャの仕組みはゲームによって様々で比較が難しい
  • FEHの配布オーブ数は月ごとの配布量の変動が少なく、将来のガチャの計画が立てやすい

ガチャ単価の比較

以下はいくつかのスマホゲーのガチャ1回分の単価です。

アプリ 販売価格 石数 ガチャ1回の消費石数 ガチャ回数 ガチャ単価
FEH 9000円 140 4~5 28~35 257~322円
FGO 10000円 168 3(単発)
2.73(11連)
56(単発)
61(11連)
164~178円
モンスト 9800円 175 5 35 280円
白猫 10000円(iOS)
41000円(Amazon)
675(iOS)
675×5(Amazon)
25 27(iOS)
135(Amazon)
370円(iOS)
303円(Amazon)
ドラクエウォーク 10000円 11720 300 39 300円
ウマ娘 10000円 5000 150 33.3 300円
ドラクエタクト 10000円 11700 300 39 300円

白猫プロジェクトはAmazon版で購入すると5万円が4万1000円になるそうなので、(Amazon)はその場合での単価になります。

ガチャ単価の安さで並べると以下のようになります。FEHは全色引きと単体引きの間を取って289円とします。

  1. FGO(164~178円)
  2. モンスト(280円)
  3. FEH(289円)
  4. ウマ娘、ドラクエウォーク、ドラクエタクト(300円)
  5. 白猫プロジェクト(303円、370円)

FGOはガチャ単価で見ると他のアプリと比べて群を抜いて安いです。ただし、FGOはキャラと装備が同じガチャから排出される仕様であるため、欲しいものを引こうとすると普通よりも多くのガチャの試行回数が必要になるため、一概に安いとは言えません。

その他のアプリはどれも300円前後の価格設定となっていて大きな差はありませんが、ガチャ1回引くのにかかる料金という意味では、モンストやFEHがやや安めの価格となっています。

この項目の内容をまとめておきます。

  • FGOはずば抜けて単価が安いが、ガチャ仕様がキャラと装備の闇鍋なので、一概に安いとは言えない
  • その他は大体300円前後に設定されている
  • モンスト、FEHはやや安めに設定されている

ガチャ排出率の比較

以下はいくつかのスマホゲーのガチャの排出率をまとめたものです。FEHは確率上昇を加味しない初期排出率です。

アプリ ピックアップ 星5(S) 星4(A) 星3(B) 星2(C) 星1
FEH 3% 9%
(うち3%は旧キャラ)
57% 34%

FGO 0.8% 1%
(礼装4%)
3%
(礼装12%)
40%
(礼装40%)


モンスト 0.4%×PU数 12% 88%


白猫プロジェクト なし 1% 10% 40% 49%
ドラクエウォーク 0.5%×PU数 7% 23% 70%

ウマ娘 0.75%×PU数 なし
なし
3% 18% 79%
ドラクエタクト 0.7%×PU数 3% 12% 36% 49%

以下は10000円課金した場合の最高レアリティの排出率をまとめたものです。

アプリ 10000円で引ける回数 最高レアリティの出現率 狙ったPUの出現率
FEH 31.0~38.9 94.6~97.4% 2PU→37.41~44.45%
3PU→26.77~32.36%
4PU→21.5~26.19%
FGO 61 45.83%
(礼装91.71%)
(キャラ+礼装95.62%)
1PU→38.74%
2PU→21.69%
3PU→15%
4PU→11.5%
5PU→...(割愛)
モンスト 35.7 98.96% 13.33%
白猫プロジェクト 27(iOS)
33(Amazon)
23.77%(星4含め95.7%)
28.23%(星4含め97.86%)
なし
ドラクエウォーク 39 94.1% 17.76%
ウマ娘 33.3 63.73% 22.17%
ドラクエタクト 39 69.51% 23.96%

PU(ピックアップ)数によって排出率が変動するゲームは複数ケースを記載していますが、過去のPU数をちゃんと調べたわけではないので、過去にないピックアップ数が記載されてしまっている可能性がある事には注意してください。

また、FEHの出現率については後でも補足していますが全色引き、確率上昇なしで計算した場合のものになります。

以下でこれらの価格に対する排出率について考察します。

最高レアリティの出やすさの比較

10000円で最高レアリティ1体が引ける確率を高い順に並べると以下のようになります。ただし、FEHは確率上昇を加味していない数値なので、実際はもっと高い確率になります。

  1. モンスト 98.96%
  2. 白猫 97.86%(Amazon、星4込み)
  3. FEH 97.4%(全色引き)
  4. 白猫 95.7%(iOS、星4込み)
  5. FGO 95.62%(キャラ+礼装の合算)
  6. FEH 94.6%(1体ずつ引いた場合)
  7. ドラクエウォーク 94.1%
  8. ドラクエタクト 69.51%
  9. ウマ娘 63.73%
  10. FGO 45.83%(キャラ狙い)
  11. 白猫 28.23%(Amazon、星5のみ)
  12. 白猫 23.77%(iOS、星5のみ)

FGOはガチャ単価がずば抜けて安いので、10000円でガチャはたくさん引けますが、キャラと装備が一緒の闇鍋ガチャになっている仕様上、最高レアリティのキャラだけを狙おうとすると、10000円課金した場合の排出率はずば抜けて低くなっています。

モンスト、FEH、ドラクエウォークは、10000円課金すれば90%以上の確率で1体は最高レアリティが出現する排出率となっています。白猫プロジェクトは星5はかなり出にくい排出率が設定されていますが、星4が他のゲームでいう最高レアリティのような位置づけだと聞いたので、それを前提とすれば、他のアプリと同じく、10000円課金で高い確率で1体は最高レアリティのキャラを獲得できる排出率となります。

ドラクエタクトやウマ娘はかなり渋めに設定されています。ウマ娘の場合は10連で星2以上が確定となっていますが、この場合も星5の排出率は変わらず3%(星2が97%)なので、それを加味しても排出率は変わりません。 ドラクエタクト、ウマ娘、FGOは10000円課金しても最高レアリティのキャラが1体確保できる事はあまり期待できません。

以上より、FEHは最高レアリティのキャラの出やすさは他のゲームと比べて相対的に高いと言えるでしょう。

狙ったピックアップの出やすさの比較

続いて、10000円課金したときに狙ったピックアップキャラが出る確率が高い順にゲームを並べると以下のようになります。

  1. FEH(2PU) 40.93%
  2. FGO(1PU) 38.74%
  3. FEH(3PU) 29.565%
  4. ドラクエタクト 23.96%
  5. FEH(4PU) 23.845%
  6. ウマ娘 22.17%
  7. FGO(2PU) 21.69%
  8. ドラクエウォーク 17.76%
  9. FGO(3PU) 15%
  10. モンスト 13.33%
  11. FGO(4PU) 11.5%

FEHは最小試行回数、最大試行回数での確率の平均値で評価しています。また、確率上昇なし、全色引きで計算した確率となっているので、実際のガチャではもっと高い確率になります。例えば、4体ピックアップだと23.845%と記載していますが、ピックアップキャラ4体が全員違う属性であれば、狙ったキャラの属性のオーブだけを引くことで、10000円で1体確保できる確率は60%前後まで上昇します。多くの新キャラのガチャの場合、ピックアップ内に色被りがないので、10000円で確保できる狙ったキャラ数の期待値がちょうど1体程になります。

10000円課金して、狙ったピックアップキャラを確保できる確率が20%を下回っているゲームは以下です。

  • ドラクエウォーク
  • モンスト
  • FGO(3PU、4PU)

モンストは最高レアリティの排出率はかなり高いですが、ピックアップ1体の排出率は0.4%とかなり低いため、狙ったキャラを確保できる確率は著しく低いです。ドラクエウォークも0.5%と低めに設定されています。

ドラクエタクト、ウマ娘は20%は超えていますが、それでも10000円で22%、23%程度の確率でしか狙ったキャラが出ないと思うと、かなりハードルは高いように感じます。特にこの2つのアプリは前の項目に記載しように、そもそも最高レアリティのキャラが出にくく設定されているので、余計に渋く感じてしまいそうです。

FEHとFGOはピックアップ全体の排出率が固定されているため、ピックアップ数が少ないほど、狙ったピックアップが引きやすくなります。FEHは新しいキャラが出るガチャはほとんどが4PUなので、4PUで見るのが妥当でしょう。FGOは私自身が未プレイなので何体ピックアップが普通なのか私には判断が難しいですが、攻略サイトを覗くと3PU、4PUのものが多い印象を受けます。特に4PUの場合は10000円課金しても10%程度しか狙ったキャラが出ないと考えると恐ろしいです。

先ほども書きましたが、FEHは色を限定して引くことができて、かつ、確率上昇の仕様があるため、実際は狙ったピックアップを引ける確率は上昇します。4色PUの場合、色を限定すれば10000円で60%くらいの確率で1体狙ったピックアップキャラを確保できます。

他のスマホゲーと比較すると、FEHは狙ったピックアップキャラを引きやすいガチャ仕様だと言えるでしょう。加えて、FEHは特定の種類のガチャに対して一定数ガチャを回すと1度だけピックアップキャラを選んで無料で獲得できる天井仕様があります。それも加味すれば大分良心的と言えます。

ただし、注意しないといけないのは、限界突破の仕様がゲームによって異なる事です。FEHは10体分の限界突破が可能なので、完凸には11体同じキャラが必要になります。ウマ娘の場合は、サポートカードで見ると5枚で完凸となります。星3キャラを最高レアリティの星5キャラにするには500ピース必要になりますが、1体確保で60、もしくは90ピース獲得できるので6体~9体分に相当します。

狙ったキャラの完凸を目指す場合は、各ゲームの完凸の仕様によっても価格設定の妥当性は変わってくるので、各ゲームのゲームシステムについての知識がないと比較できません。FEHとウマ娘しかプレイしていない私には比較が難しいのでそれについては割愛させていただきます。

加えて、FEHが良心的というのは、他のスマホゲーと比べた場合の相対的な評価においての話という事にも注意が必要です。

私個人としては、10000円払って狙ったキャラを1体ぎりぎり確保できるかできないかという価格設定は高すぎると感じています。

今回の調査で、他のスマホゲーと比べると大分マシな仕様である事は理解しましたが、それにしても一般の家庭用ゲーム機のゲームソフトの価格を基準とした価値観で考えると欲しいキャラ1体確保できるかできないかだけに10000円は高すぎるようには感じます。

先日、集計したFEHの不満点のアンケート調査ではオーブの値段が高すぎるという意見がそれなりにあったのですが、これはFEHの問題というよりもソシャゲ全体の問題として捉えるべきかもしれません。もしくは、「FEHの価格設定が高すぎる」という視点を「FEHがソシャゲ全体の基準に合わせているのが問題である」という視点に切り替えて考える方がいいかもしれません。

この項目の内容をまとめておきます。

  • 以下のアプリは10000円課金で1体は最高レアリティのキャラが出る事を期待できる
    • モンスト
    • FEH
    • 白猫(星4を最高レアリティ扱いとした場合)
    • ドラクエウォーク
  • 以下のアプリは10000円課金で最高レアリティのキャラが出る事を期待できない
    • ドラクエタクト
    • ウマ娘
    • FGO
  • ほとんどのアプリは10000円課金して狙ったピックアップを確保できる確率は10%~25%程度となっている(FEHも全色引きすればそうなる)
  • しかし、FEHは確率上昇、色選択の仕様があるので、他アプリに比べて狙ったキャラを大分引きやすい仕様となっている
    • 4色PUの場合、普通は23%程度なところ、引き方によっては60%程度まで確率を高められる
    • ただし、完凸にかかる費用という観点での比較は行っていないため、そこに関しては何とも言えない
  • それでもFEHの価格設定が高いと感じる声は多い
    • ソシャゲ全体の価格設定の基準がそもそも高すぎる

まとめ

この記事の内容を簡単にまとめておきます。

  • FEHは他のスマホゲーと比べてみれば、無料配布石数、課金額に対する最高レアリティの出やすさ、狙ったピックアップの確保しやすさ全てにおいて、良心的な仕様となっていた
  • ただし、完凸を目指した場合の価格設定については比較していないので、「1体のキャラを完凸するのにかかる価格」という観点で見たらFEHが他のスマホゲーより価格設定が高いという可能性はある
  • FEHは他のゲームと比べて相対的には安い価格設定であったが、それでもFEHのガチャ排出率や価格設定が高すぎるという不満の声が多く出ている
  • そもそも日本のソシャゲ全体の価格設定の基準が高すぎるので「ソシャゲ全体の価格設定の基準が高すぎる問題」として捉えた方が良いかもしれない
  • もしくは「FEHがソシャゲの基準に合わせて価格設定しているのが問題」という視点に切り替えて考えた方が良いかもしれない

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