Switch Online のスーファミ配信タイトルにブレスオブファイア、ブレスオブファイア2があってので、初プレイしました。ブレスオブファイアシリーズは有名なので昔からやってみたいとは思っていたのですが、中々機会がなかったのでプレイしてみることにしました。せっかくなのでクリア後の感想をつらつらと書き連ねます。
ブレスオブファイア
クリア時間は26時間程度かかりました。どこでもセーブ機能や巻き戻し機能があるおかげで、乱数に負けてもやり直せるし、昔の不親切なゲームでも比較的ストレスなく楽しめました。以下に良かった点と不満点を書き出しておきます。
良かった点
- けむりだまを使うと雑魚戦を回避して進められる
- 昔のゲームなのに今っぽい親切仕様に感動
- 敵の残りHPが分かるのは良い
- ただし、ボス戦はHPが0になってから結構粘る。これはこれで緊張感があって良い
- 戦っていないメンバーにも戦闘で経験値が入る
- これも今っぽい親切仕様で感動
- いつでも戦闘編成のメンバーを入れ替えられる
- 水中世界があるのはよかった(ドラクエ6を思い出した)
- 「総」というおまかせ的な戦闘機能があって雑魚戦を脳死クリアできてよかった
- 主人公の最強技が強すぎて後半のボス戦もおまかせ脳死クリアできたのはかなり楽だった
- 昔のRPGではよくある要素だが、後から行けるようになる場所、入手できるようになるアイテムがそれなりにあってわくわくした
- やくそうなどが×9までは1アイテム枠になる(99だとよかったけど贅沢は言わない)
- 合体パターンが固定でわかりやすかったし、いつでも合体できるのが良い
- 主人公の武器が全体攻撃で強くてとても雑魚戦が楽だった。特に最強武器も全体攻撃なのは親切
- レベル上げを一度もせずに最後までクリアできた
不満点
昔のゲームなので仕方ないと思うものばかりです
- ゲームをプレイしてるだけだと色々気づけない要素がある
- キャラ毎の特殊能力(特定のキャラがパーティーの先頭だと森を歩けるようになるなど)は攻略サイトを見るまで気づかなかった
- 釣りの仕方が全く分からなかった
- たまにフィールド上に配置されている井戸で釣りできるのは攻略サイトみないとわからなかった
- ゲーム中で各魔法の説明分が一切ない(使ってみないとわからない)
- 同じ経路を往復させるお使いが多い(ヒュールという行った事のある町に移動できる魔法を覚えられるのはそれなりに後)
- ヒュールがフィールドでしか使えない
- ヒュールの移動先が竜の石像、しかも移動後に定型会話が入ってテンポが悪い
- 水中の町にヒュールできない
- 必要な場所で必要なアイテムを使っても何も起こらなくて戸惑った(Aボタンを押すと作動する仕様だった事に気づくのに時間がかかった)
- 道具の整頓機能がなくて探しにくかった
- 武器を買う時に今の武器と比べてどのくらいステータスが上がるのかがプレビューされなくてどのくらい強化されるのかが分かりにくい
- けむりだまが売ってる町が限定されてて、その街に移動しないと買えないのが面倒
ストーリー
- シンプルで分かり易かったし、起承転結もあって楽しめた
昔のゲームながらのお遣いさせて時間を浪費させる感じはありましたが、システム面については全体的に今っぽい親切設計になっていて、大きなストレスも感じることがなく、普通に面白かったです。スーファミ時代のドラクエやFFみたいな昔のRPGをさくっとやりたい人にはおすすめできるゲームです。
どうでもいいですが、エンディングスタッフロールに流れる名前が全員ニックネームなのが昔っぽくてよかったです。個性的なニックネームばかりで笑いましたw
ブレスオブファイア2
ブレスオブファイア1作目が非常に面白かったので、勢いで2もプレイしました。遅い方だと思いますが、こちらはクリアまで40時間程度かかりました。1より大分クリアまで時間がかかりましたが、これは全体的に1に比べて、何をするにも手間がかかるように調整されていた影響だと思います。楽しくない事にも時間がかかるようになっていて大分ストレスを感じました。1はあんなに親切設計だったのに、2でなんでこうなってしまったんだと思うことだらけでした。
良かった点
- 前作のキャラや町が登場したこと
- 巨大モンスター島みたいなのがあるのはエンカウント時に驚きがあって良かった
- ラスボスが弱い(人によっては悪い点かも)
- 反面、雑魚敵が強いのでラスボスが弱すぎて戸惑った(え?これで終わり?第一形態とかじゃないの?)
- 釣りがミニゲームっぽくなったのは良かったかも(そんなに面白くなかったけど更に進化すれば面白くなりそう..)
前作から改善した点
- 道具に「とっておき」が加わってイベントアイテムが道具入れを圧迫しなくなった
- 魔法の説明分が表示されるようになった
- 道具の整頓機能が追加されて手動整理が必要なくなった
- 売り買いする道具の個数を1~9個で選べるようになった
- 武器屋の下取り時に今の武器と比べてどのくらいステータスが変化するかが確認できるようになった。
- 本当は下取りじゃないときにもプレビューしてほしいが、下取り時限定なのが惜しい
- 前作、ヒュールの移動先が町の中だったのが、町の前になってテンポが悪い問題が改善した
- 海でのエンカウントがなくなった(まぁあっても良かったけど)
- 道具の改善
-
きつけやく
前作はHP1で回復だったのがフルHPで回復するようになった
げんきだま 前作は気軽に道具屋で買える回復アイテムがやくそうだけだったので、その上位アイテムは嬉しい
不満点
- 武器防具等の特殊効果が分からない
- デルダンが使えないダンジョンがある
- 最深部から入口に徒歩で戻るしかなくて面倒な思いをする
- 相変わらずヒュールがフィールドでしか使えない
- 相変わらずお遣いが多い
- 特に前半の共同体と他の町を何度も行き来させられるのは本当にうんざりした
- ダンジョンがあからさまに時間がかるようなぐねぐねした構造になっていて、かつ、エンカウントが多いのでうんざりする
- 特にラストダンジョンは中間地点の町とかにヒュールで戻れなくてストレス
- 宝箱全部取りたいけど、分岐が多くて、分岐先も大分進んだところに宝箱があったりして、正規ルートか宝箱ルートか判別つくのに時間がかかり、かなりストレスだった
- 雑魚敵が強いし、固すぎて雑魚戦にやたら時間かかる、おまけに逃げる成功率が低い
- 1体を全員で総攻撃しても倒せない雑魚敵が複数体とか出てくるのは日常茶飯事
- switch 版の巻き戻し機能で逃げるを繰り返しても中々逃げられない
- どうでもいいけど、エンディングスタッフロールが英語になっていて、しかもフォントが読みづらいし、流れる速度が速いのでよくわからなかった
前作から改悪した点
- 道具の効果
-
やくそう 50回復だったのが40回復に。値段は10ゼニーから8ゼニーになった。まぁ許容できるけど、10下がったのは結構大きい ちりょくのみ なぜかAP20回復する代わりにHP20減少するようになった上に値段が30ゼニーから200ゼニーに高騰。意味不明。前作では重宝してたけど、全く使う気が起きなくなった まもりけむり 一定時間エンカウントなしだったのが、エンカウント率下げる効果に。しかし使っても体感エンカウント率変わらない。前作の神アイテムが意味の薄いアイテムに変わってしまった - 後からでは取り返しのつかない重要な要素がかなり増えた印象
- カペタン村の村人救出イベントで全員救出しないと共同体の反映具合に影響するなんて知らなくて(せいぜい貰えるアイテムが良くなるくらいだと思って)、1人逃してしまって後で攻略サイト見て後悔。たくさん手に入るビルメダルってなんの意味があるのか後半疑問に思って調べて気づいた
- 地のシャーマンの入手条件分かるわけないやろという期間限定条件で逃してしまった
- エブライで老人を倒してしまうと、グッドエンディングが見れなくなる
- カイザードラゴンで倒してしまったので、仕方なくここはやり直したが、敵の攻撃が毎ターン同じで、かつ、全体に大ダメージで難易度高くて大分レベル上げないと厳しかった(リフラル覚えるまでレベル上げた)
- 前作と変わって、戦っていないメンバーに経験値が入らなくなった
- 普段使っていないキャラが必須となるイベントボス戦などで辛い
- 個別にレベル上げが必要になる
- これのせいでレベル上げに大分時間を使ったし、寝ぼけて、どこでもセーブしようとして間違えてロードして、経験値稼ぎが無駄になるムーブをしたりして辛かった
- 戦闘の演出が長ったらしくなった
- 特にステータスを上げたり下げたりする魔法は使ってくる敵多い上に演出が無駄に長くてイライラした
- メンバーを入れ替えられるのは竜の石像等に話しかけたタイミングなど、限定的になってしまった
- キャラの特殊能力が必要になったら、竜の石像等のところに移動しないといけない
- ヒュールやデルダンなど移動魔法を使うには、その魔法を覚えているメンバーを戦闘編成に加えておかないといけない
- 加えていない場合は使いたい時に竜の石像のところに行かないといけない
- 空を飛べるようになったのに新しく行けるようになる場所が少なすぎてワクワク感が感じられなかった
- 前作はワクワク感があった
- フィールド上に意味のない一軒家(共同体へ勧誘できる人がいるだけ)が多くて、フィールドで新しい一軒家を発見して期待した後のがっかり感がすごい
- 前作と同じ町であるガンツが出たのはよかったけど、ストーリーにほとんど絡みなし(一応グッドエンディングを見るために必要なフラグだけあるけど気づきにくい)
- 前作であった海中フィールドがなくなった
- けむりだまや知恵の実など、有用なアイテムの値段が上がっていた
- バランス調整なら仕方ない
- 敵のHPゲージが戦った事ある敵のみに表示されるようになった(楽してクリアしたいプレイヤーとしては最初から見えてくれてもいいけど、まぁ初回だけなら隠れててもOK)
- 特殊能力の使い方が少し変わってわかりにくかった(Yボタンを押す操作に変わった)
- R、Lボタンで入れ替えできるのは攻略サイト見ないと気づかなかった
- 合体のパターンを自分で探す方式になっていて面倒になっていた(攻略サイト見ないと全パターン試していかないといけいない)
- 合体がいつでもできなくなった(共同体に移動しないといけない)
ストーリー
- 前作同様、ストーリーはシンプルで分かり易く、起承転結もあってよかった
- たまにユーモアな要素があって笑える点は良かった
- 残酷なシーンが増えた印象
- おちゃらけた要素も多いのに、唐突にグロい死に方したりしてちょっと引いた
- グッドエンディングは無理やり感がすごくて、ノーマルエンディングの方が良かった
- え?物理的に封じられるものなんですか?だったら別に共同体で塞がなくても人力で穴を埋めればええやん!っていう突っ込み、違和感
- 頑張ってグッドエンディングを見るためにやり直したりしたのに、なんか残念だった
- Youtube でノーマルエンディング見て、こっちで物語を終わりたかったと思った
冒頭でも述べましたが、全体的に1と比べて面倒臭く感じる仕様に変わっている部分が多くて、楽しかったというより面倒臭かったという感想になってしまいます。Switch Online の巻き戻し機能とかどこでもセーブ機能があったので、最後までクリアできましたが、それがなかったら途中で投げていたと思います。個人的には1の方がさくさくプレイできて断然面白かったです。
ただ、1と2を連続でプレイすることで両者の差分がよくわかって、開発者がなぜこういう仕様に変更したのかとかそういう考察をするのは面白かったです。まぁ当時は難易度高いゲームが多かったですし、すぐにクリアできるゲームよりも、面倒で時間がかかるゲームの方が、当時のプレイヤーには満足度が高いというような背景があったのかもしれません。今、大人になった私がプレイするにはちょっと重い印象ですが。
ブレスオブファイア3以降の続編も機会があればプレイしてみたいと思います。