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フリーのSound Fontと標準内臓MIDI音源の比較

2011/06/23
(この記事の文字数: 1299)
最近、大学の研究室で低コストで誰でも作曲ができるような作曲支援ツールを作りたいという学部生がいた関係で私もいろいろとMIDI関係で調べていました。

私は普段はYAMAHAのMotif-ESというシンセサイザーの音源を使って曲を作っているので、正直フリーのソフトウェア音源なんてどうせたいしたことはできないだろうと思っていました。

しかし、実際に調べてみると今ってフリーでSound Fontというデータフォーマットの音色データがたくさんネット上に公開されていて、これを使えばなかなかの高音質の音でMIDIを再生できてしまうんですね。実際にダウンロードして使ってみると想像以上の音質の良さに驚きました。音楽をやっていたのに今までこんないいものを知らなかったなんて。

ということで比較できるよう、通常のWindows 7に内臓されている音源とフリーで公開されているSound Fontを使ってショパンの別れの曲のMIDIを再生したものをアップしておきます。

こちらはWindows 7 に内臓されているMicrosoft GS Wavetable Synthのバイオリンで録音したもの


こちらはネットで拾ってきたバイオリンのSound Fontの音色で録音したもの

ちなみにこのSound FontファイルをダウンロードしたページのURLはこちらhttp://freesf2.com/page3/page2/page2.html


かなり音質の差がありますよね。正直毎回シンセサイザーを起動して接続しないと高音質の音が再生できないという状況が面倒だと思っていたので、サウンドフォントを使って作曲もありだなと思えます。
このサウンドフォントは結局自分でサンプリングした波形データの組み合わせなので、音質が良いものを使えばそれだけ質が上がるのは当然です。

音色はしょぼいものから高品質なものまで多種多様ということです。

メモリリソースはかなり食うようですが、今のPCのスペックからすれば数100MB程度ならたいしたことはないように感じます。

ちなみに再生にはTiMidity++というオープンソースソフトウェアを使いました。

このソフトとMIDI Yokeというソフトを連携させるとWindowsの標準MIDIデバイスをこのTiMidity++に設定できるようになるので、通常のMIDIをサウンドフォントの音色で再生することができるようになります。

ネットで調べればいくらでも情報があるので、具体的な導入方法はそちらを参照して下さい。ただWindows 7 64bitの情報はそんなになかったのですが、特に特別なことをしなくても私の場合はWindows 7 64bitに導入できたので問題ないと思います。

これを導入してから今まで自分で作ってきたMIDIファイルを再生しまくってみました。ピアノの音をよく使っていたので、ピアノの大幅な音質アップにはかなりテンションが上がります。

普段、MIDIをよく再生するが、音質に満足できていないという方は試してみる価値ありです。

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