自分の外付けハードディスクなどから自分用の環境でMayaを起動するための方法を紹介しようと思います。ここに書く方法はWindows用です。
1. Maya用の環境設定ファイルのコピー
まず、自分用の環境設定が記録されているMayaのアプリケーションディレクトリをハードディスクにコピーします。
普通インストールしたときのデフォルトの状態ではマイドキュメントの下にあるmayaというディレクトリのことです。要はここから設定ファイルを読み込ませれば良いので、起動する前に一時的にアプリケーションディレクトリを外部ディスクに設定すれば良いのです。
2. 環境変数を設定するバッチファイルを作る
Mayaのアプリケーションディレクトリの設定はMAYA_APP_DIRという環境変数を起動前にコマンドプロンプトで書き換えれば設定できます。
例えば、外付けハードディスクにコピーしたMayaのアプリケーションディレクトリのパスが次のようなパスであるときを考えます。階層の区切り文字は/でも\でもOKみたいです。
この場合、setEnv.batのようなバッチファイルを作り、中身に次のようなコマンドを記述します。
このファイルを保存し、ダブルクリックすると、一時的に環境変数がE:/mayaに設定されて、何も起こらずに設定された環境変数は無効になってバッチファイルは終了します。
コマンドプロンプト上でsetで設定した環境変数はそのコマンドプロンプト内でしか有効にならないという性質があるからです。逆にこの性質のおかげでPC内の設定に変更を加えずに自分の環境を利用することができるのです。
ここでmayaの実行ファイルが次のパスにあるとします。
先ほどのバッチファイルの内容にこの実行ファイルのパスを加えれば外付けハードディスクの環境設定が読まれてMayaが起動します。
さて、これでひとまず自分用の環境設定を読み込んでMayaを起動するバッチファイルができました。
3.外付けドライブのドライブレターの変化への対応 ===============
上記のバッチファイルだけでは外付けハードディスクのドライブレターが変わってしまったときにわざわざバッチファイルの内容を書き換えなければなりません。PCごとにコントロールパネルからドライブレターを固定することができますが、非常に手間です。
これを回避するために外付けドライブにあるバッチファイルのパスを取得して、そのパスを環境変数のパスに利用するという手法を用いることができます。
まずはバッチファイルの置く場所を外付けドライブのMayaのアプリケーションディレクトリ直下にします。
ここでバッチファイルの中身を次のように書き換えます。
これでバッチファイルのディレクトリのパスを取得して、MAYA_APP_DIRに設定してからMayaを起動するということになるので、ドライブレターが変わってもわざわざ書き換える必要はなくなります。
3.Maya実行ファイルのパス変化への対応
あとPCごとに変化する可能性があるのはmayaの実行ファイルのパスです。PCごとの実行用のバッチファイルを作るのもそんなに手間ではないので、それでも良いと思います。
ですが、ひとつのファイルでどのPCでもmayaを起動させる方法もあるので紹介しておきます。
一つ目の方法はpathという環境変数からmayaの実行ファイルがあるパスを探すことです。コマンドプロンプトを開いて次のコマンドを実行すると環境変数pathに設定されているパスが取得できます。
ここで取得できたパスをひとつひとつ調べていき、mayaのパスを探します。普通にインストールしているのであればあるはずですが、必ずあるという保障はないので、うまくいかないこともあると思います。
2つ目の方法は実行ファイル群を外付けにコピーしておく方法です。この方法はライセンスとかの問題もあると思うので、各自の責任で行ってください。技術的には可能であるということをここで紹介します。
単純にmayaの実行ファイルがあるディレクトリ一式を外付けドライブにコピーして、そのディレクトリにある実行ファイルを相対パスでバッチファイルから指定する方法です。例えば、次のパスにMayaのプログラムファイル群をコピーしたとします。
次にバッチファイルの中身を次のように書き換えます。
これでバッチファイルを実行すれば、どのPCでもMayaのライセンスが入っているPCであれば、自分の環境設定を読み込んで起動させることが可能になります。
1. Maya用の環境設定ファイルのコピー
まず、自分用の環境設定が記録されているMayaのアプリケーションディレクトリをハードディスクにコピーします。
普通インストールしたときのデフォルトの状態ではマイドキュメントの下にあるmayaというディレクトリのことです。要はここから設定ファイルを読み込ませれば良いので、起動する前に一時的にアプリケーションディレクトリを外部ディスクに設定すれば良いのです。
2. 環境変数を設定するバッチファイルを作る
Mayaのアプリケーションディレクトリの設定はMAYA_APP_DIRという環境変数を起動前にコマンドプロンプトで書き換えれば設定できます。
例えば、外付けハードディスクにコピーしたMayaのアプリケーションディレクトリのパスが次のようなパスであるときを考えます。階層の区切り文字は/でも\でもOKみたいです。
E:/maya
この場合、setEnv.batのようなバッチファイルを作り、中身に次のようなコマンドを記述します。
set MAYA_APP_DIR=E:/maya
このファイルを保存し、ダブルクリックすると、一時的に環境変数がE:/mayaに設定されて、何も起こらずに設定された環境変数は無効になってバッチファイルは終了します。
コマンドプロンプト上でsetで設定した環境変数はそのコマンドプロンプト内でしか有効にならないという性質があるからです。逆にこの性質のおかげでPC内の設定に変更を加えずに自分の環境を利用することができるのです。
ここでmayaの実行ファイルが次のパスにあるとします。
C:/Program Files (x86)/Autodesk/Maya2009/bin/maya.exe
先ほどのバッチファイルの内容にこの実行ファイルのパスを加えれば外付けハードディスクの環境設定が読まれてMayaが起動します。
set MAYA_APP_DIR=E:/maya
"C:/Program Files (x86)/Autodesk/Maya2009/bin/maya.exe"
"C:/Program Files (x86)/Autodesk/Maya2009/bin/maya.exe"
さて、これでひとまず自分用の環境設定を読み込んでMayaを起動するバッチファイルができました。
3.外付けドライブのドライブレターの変化への対応 ===============
上記のバッチファイルだけでは外付けハードディスクのドライブレターが変わってしまったときにわざわざバッチファイルの内容を書き換えなければなりません。PCごとにコントロールパネルからドライブレターを固定することができますが、非常に手間です。
これを回避するために外付けドライブにあるバッチファイルのパスを取得して、そのパスを環境変数のパスに利用するという手法を用いることができます。
まずはバッチファイルの置く場所を外付けドライブのMayaのアプリケーションディレクトリ直下にします。
E:/maya/setEnv.bat
ここでバッチファイルの中身を次のように書き換えます。
for /f %%F in ('chdir') do set MAYA_APP_DIR=%%F
"C:/Program Files (x86)/Autodesk/Maya2009/bin/maya.exe"
"C:/Program Files (x86)/Autodesk/Maya2009/bin/maya.exe"
これでバッチファイルのディレクトリのパスを取得して、MAYA_APP_DIRに設定してからMayaを起動するということになるので、ドライブレターが変わってもわざわざ書き換える必要はなくなります。
3.Maya実行ファイルのパス変化への対応
あとPCごとに変化する可能性があるのはmayaの実行ファイルのパスです。PCごとの実行用のバッチファイルを作るのもそんなに手間ではないので、それでも良いと思います。
ですが、ひとつのファイルでどのPCでもmayaを起動させる方法もあるので紹介しておきます。
一つ目の方法はpathという環境変数からmayaの実行ファイルがあるパスを探すことです。コマンドプロンプトを開いて次のコマンドを実行すると環境変数pathに設定されているパスが取得できます。
set path
ここで取得できたパスをひとつひとつ調べていき、mayaのパスを探します。普通にインストールしているのであればあるはずですが、必ずあるという保障はないので、うまくいかないこともあると思います。
2つ目の方法は実行ファイル群を外付けにコピーしておく方法です。この方法はライセンスとかの問題もあると思うので、各自の責任で行ってください。技術的には可能であるということをここで紹介します。
単純にmayaの実行ファイルがあるディレクトリ一式を外付けドライブにコピーして、そのディレクトリにある実行ファイルを相対パスでバッチファイルから指定する方法です。例えば、次のパスにMayaのプログラムファイル群をコピーしたとします。
E:/Maya2009
次にバッチファイルの中身を次のように書き換えます。
for /f %%F in ('chdir') do set MAYA_APP_DIR=%%F
"../Maya2009/bin/maya.exe"
"../Maya2009/bin/maya.exe"
これでバッチファイルを実行すれば、どのPCでもMayaのライセンスが入っているPCであれば、自分の環境設定を読み込んで起動させることが可能になります。
この他にバッチファイルにMAYA_UI_LANGUAGEやMAYA_SCRIPT_PATH、PYTHONPATHなどの設定項目を追加すれば、Maya.envをバージョンごとに記述する手間も省けます。Maya.envに記述した環境変数の設定はあらかじめ定義されている環境変数には無効になるようになっているようなので、Maya.envの中身にすでに記述があってもそちらが反映される心配はありません。
最終的なバッチファイルの例を載せておきます。
バッチファイルでは%環境変数名%とすると環境変数のパスを利用できるので、それを利用してバッチファイルを記述しています。
set MAYA_UI_LANGUAGE=en_US
for /f %%F in ('chdir') do set MAYA_APP_DIR=%%F
set SCRIPT_DIR=%MAYA_APP_DIR%\scripts
set MAYA_SCRIPT_PATH=%SCRIPT_DIR%\setup;%SCRIPT_DIR%\anim
set PYTHONPATH=%SCRIPT_DIR%\rend;%SCRIPT_DIR%\misc
set XBMLANGPATH=%SCRIPT_DIR%\icon
"../Maya2009/bin/maya.exe"