Maya の polyCut コマンド等のポリゴン編集コマンドは Undo キューのメモリを多く消費してしまいます。
そのため、MEL でポリゴン編集系のコマンドをループで処理するようなスクリプトを書くと、Maya がメモリ不足で落ちることがあります。
当たり前なのですが、これが原因の場合、Undo を無効化すればメモリ不足が原因で Maya がクラッシュすることを回避することができます。
GUI 上からであれば Window メニュの
Settings/Preferences → Preferences → Settings → Undo
から無効化することは可能です。
ただ、デザイナにスクリプトが実行される前にわざわざ無効化してもらうのは難しいので、下記のようにスクリプトで Undo を無効にしてから、処理後に元の状態に戻してあげるのが良いです。
// 処理をする前に、デザイナに対して、Undo できなくなることを警告して承認をもらうようにした方がいい
// ...
// 今の Undo 有効/無効状態を保存しておく
int $is_undo_enabled = `undoInfo -q -state`;
// Undo を無効化
undoInfo -state off;
// ...
// ポリゴン編集系のコマンド処理
// ...
// Undo 有効/無効状態を処理前に戻す
undoInfo -state $is_undo_enabled;
これの弊害により、当然スクリプトで実行される処理が戻せなくなるので、処理前にポリゴンをデュプリケイトしてバックアップを取るなりしておくのが良いです。